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              ★… 【源氏物語巻名の花】 巻‐48 『早蕨』 蕨・土筆・・…★
早蕨・さわらび』の巻名は、中の君が詠んだ和歌に因みます。↓写真は昨年秋「宇治」にて
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既に下記にてアップ済み。
蕨(ワラビ)2006-05-25 【蕨(ワラビ】  つくし(土筆・筆頭菜)2006-04-18 梅2006-04-28。お時間がありましたら覗いてみてくだされば幸いで御座います。
 「君にとてあまたの春をつみしかば常を忘れぬ初わらびなり」     阿闍梨
 「この春はたれにか見せむなき人のかたみにつめる峰のさわらび」    中の君
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『早蕨とは芽を出したばかりのワラビのことです。『現代でも※ワラビは山菜の王者的存在です。当時は想像以上にその存在が価値が高かったと思われます。平安時代には塩漬けのわらびがあったようです。物語には歌が3首、文章に2カ所出て来ます。春のわらび摘みは古くから人々の関心が深かったようですね。※土筆はつくしんぼ・筆の花。古称=つくづくしと呼ばれていました。また、薫中納言が二条院に参上なさいました折、匂宮と物思いに耽りながら、箏の琴を掻き鳴らしながら梅の香りを楽しんでおられる場面を記載しました※「梅」は他の巻でもアップ済みですので、こちらもお時間がおありになれば・・。』
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【簡単に物語】
匂宮との結婚を前にした宇治での中君の物語です。
宇治の山里に春の陽光がさしこんできました。父も姉も亡くした中の君の元に、父の法の師だった宇治山の阿闍梨から例年通りワラビやツクシが届けられた。中の君は阿闍梨の心づくしに涙を流します。匂宮は宇治通いが困難なので、大君の喪もあけた二月、中の君は、京の二条院の匂宮邸へひきとられることになりました。

薫は、中の君の後見役として細かな心配りをしますが、一方では、中の君を匂宮に譲ったことに後悔の念を禁じえません。大君を失った悲しさに身の置き所もない薫は、匂宮と中の君との幸せを願ってはいるものの、しだいに中君へ心が傾き、未練がましい思慕の情を断ち切れないでいるのです。

中の君は出家して宇治に残る女房の弁との別れを惜しみ不安を抱きなが上京します。京の二条院に移った中君に匂宮は細やかな愛情をそそぎます。が、匂宮と六の君との結婚を、右の大殿(夕霧)はこの月に予定していたのですが・・・・はてさて!!!。

右の大殿(夕霧)は、娘・六君を匂宮に嫁がせようと決めておられましたが、宮が意外な姫君を宇治よりお迎えになりましたので、大層不愉快に思っています。六の君と匂宮の婚儀を目論んでいた夕霧は二十日過ぎに六の君の裳着を決行、そして、ならば薫との縁組をと打診したが、「世の無常を目の前に見ましたので、この身こそが不吉に思われましてその気になれません」と薫の対応はそっけなかった。

薫中納言も近くの三条宮邸に移られました。桜の盛りのころ、二条院を訪れ中の君に親しく近付く薫に、匂宮は警戒の念を抱きはじめます。

薫と大君、匂宮と中の君と、空想した関係は大君の死によって崩れ、これからは中の君を巡り危険な三角関係?に陥ろうとしています。物語はまた新たな局面を迎えます。
by hime-teru | 2009-04-17 23:59 | 源氏物語(巻41~巻50) | Trackback | Comments(2)