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                    ★… 【 虫取撫子・柳花笠・蝶 】 花と蝶 …★
                        撮影はH21.5.25遊歩道にて
虫取撫子・ムシトリナデシコ
ナデシコ科の一年草または越年草。ハエトリナデシコともいう。ヨーロッパ原産で江戸時代末に日本に伝えられ観賞用として庭園に栽培される。全株無毛で全体に粉白色を帯び平滑。茎は直立して分枝し上部の節間には褐色で粘液を分泌する部分があり、しばしば小昆虫が付着するが食虫植物ではない。葉は対生し卵形ないし広披針形。初夏、枝先に多数のピンク色のきれいな小花が集ってつく。萼は筒状で先端が5裂し縁は膜質である。花弁は5枚で平らに開き径1cm前後、先端は楔形にへこむ。花色は普通紅色であるが淡紅または白色のものもある。
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花のつく節の下あたりに粘着性の分泌物を出すため虫がつくので”虫取り”の名がついた。
【別名「シレネ」という名前があります。これも唾液という意味がありネバネバから来ています。
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現在は、どこにでもごくふつうに見られ栽培もされています。野生化しているところもある。寒さに当たらないと花芽ができないため、ふつう秋まきにしますが、道内では春まき。病害虫もほとんどなく、手をかけずに花が楽しめます。
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ムシトリナデシコ(虫捕撫子)はヨーロッパ中南部原産の1年草で、「小町草」ともいうそうです。
各地の河原や原野に野生化したものもみられるように栽培はごく容易で9月播きすれば痩地でもよく育つ。変種に玉咲き種や白花種がある。
             ★――∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽――★    
柳花笠・さんじゃくバーベナ
南アメリカ原産の帰化植物です。長い茎を出し頂上に小さな花が集まって咲きます。長く細い茎、枝が分かれて、その先に赤紫の小さな5弁の花を集合させて咲きます。
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花名は集合花が花笠のように見え、葉が柳のように細いことから花名が付けられました。
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by hime-teru | 2009-05-28 22:35 | 【ま】行の花 | Trackback | Comments(2)

【 スイカズラ・忍冬 】

                          ★… スイカズラ・忍冬 …★
                          撮影は H21,5,20 我が家にて
スイカズラ科の常緑つる性低木。アジア東部の温帯から暖温帯にかけて広く分布する。日本では北海道南部から九州までの各地に普通にみられ、ニンドウ(忍冬)の漢名でも知られる。つるは右巻きで長く伸び他の樹木などにからみ若枝には褐色の毛が密生する。長さ3~6cmの楕円形の葉が対生し、5月頃に葉腋から2個ずつ芳香のある花をつける。花冠は長さ3~4cmあって下半部は細い筒形、上半部はやや2唇形に開き、上唇の先はさらに浅く4片に割れる。
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花は5~6月、2個ずつ対(つい)になって開く。花は基部に包葉があり、花冠は二唇形で初めは白色にすこし紅色を帯び、のちに黄色くなる。子房は下位で二室。果実は球形で熟すと黒くなる。花筒の下部から蜜を出し、吸うと甘い。
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スイカズラは常緑の木本性ツル植物で、道端や林縁など、やや湿り気のある場所に生育する。木化して太くなるが、太い樹木には巻き付くことはない。

我が家のスイカズラもドラセナと共存しているがドラセナの太い幹には巻き付く気配なし。咲き始めると甘い香りが漂いミツバチが甘い蜜を吸いに来る。
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スイカズラ属は、北半球を中心に世界に約150種分布する。庭に植えられる。日本、および朝鮮半島、中国に自生するが、ヨーロッパやアメリカで野生化し、農地の雑木として嫌われている。

葉は対生し枝先のものは越冬するので、忍冬の名がある。金銀花(花の色が最初は白く、やがて黄色になるので金銀花という呼び名もある)花の形も独特である。
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和名は花筒に蜜腺(みつせん)があり、吸うと甘いことから「吸い葛」と呼ばれています。香りがよいので忍冬酒もつくられる。茎・葉を乾したものは生薬の忍冬(にんどう)で、利尿・健胃・解熱薬、花を乾して瘡腫の洗浄用とする。
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スイカズラ科は 双子葉植物合弁花類。多くは木であるが、まれに草もある。葉は対生し単葉であるがまれに複葉のもの(ニワトコ属)もある。托葉(たくよう)がなく、合弁花冠で子房が下位であることによりレンプクソウ科などと区別される。花や果実が美しく庭木(サンゴジュ、ハコネウツギ、アベリアなど)とされ、薬用(ソクズ、スイカズラなど)ともする。また、ニワトコの茎の髄は、ピスとして顕微鏡用切片をつくるのに用いる。15属約400種あり、おもに北半球の温帯に生育するが熱帯の高地や、南アメリカ、オーストラリアなどにも分布する。
【スイカズラ属】
突抜忍冬【突抜忍冬】は、こちらから
赤花瓢箪木【赤花瓢箪木】は、こちらから
by hime-teru | 2009-05-26 22:23 | 【さ】行の花 | Trackback | Comments(0)

【紫蘭・シラン】

                      ★… 【 紫蘭・シラン 】 …★
                    撮影は、H21、5、20 我が家の庭にて
ラン科の多年草。。日本の中南部から,沖縄や中国の暖帯にかけて分布する。湿原や崖などによくみられる。地下に多肉の球茎がある。偽鱗茎(りんけい)があり、エビネ状に連なる。
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葉は。葉は長楕円形で縦皺があり葉柄は鞘となって茎を抱き茎の基部に5~6枚が集ってつく。長さ20~30センチ、幅2~5センチ。葉の間から高さ30~70センチの花茎を出し紅紫色の花を数個まばらに開く。
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5月頃に1本の花茎が伸長し3~7個の花をつける。花は紫紅色で美しい。側花弁は平開し径約5センチで目だつ。唇弁は内側に巻いて筒状となり5条の縦ひだがある。距はない。
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    名は花色(紫)に基づく。
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低山のやや湿った草地や林縁に生え関東地方以西の本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。












   偽鱗茎は漢方で止血、痛み止めに用いる。
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シラン属は粉質の花粉塊があり葉が基部で関節し花序は頂生するなどの特徴がある。東アジアに9種分布する。園芸品種としては白色花のシロバナシラン、葉の縁に白色の覆輪斑(ふ)があるフクリンシランがある。また、サワラン、ナリヤランなどとの交雑種も作出されている。
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性質は強健で育てやすく地被植物として利用される。ラン科の植物で畑土で栽培できるものはごく少いが、シランは畑土で容易に栽培できるので観賞用として庭に植え楽しめるのです。低山のやや湿った草地や林縁に生え関東地方以西の本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。
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by hime-teru | 2009-05-25 13:02 | 【さ】行の花 | Trackback | Comments(2)

                    ★…  【 黒種草・クロタネソウ 】 …★
                     撮影はH,21,5,17 家庭菜園にて
属名のニゲラで呼ばれることもある。ニゲラはラテン語で「黒い」を意味し、種が黒い色をしているので、和名の黒種草(種が黒色)もここからきています。
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キンポウゲ科の一年草。地中海沿岸地方の原産、江戸時代の末に渡来し観賞用として栽植されている。草丈は50cm内外、茎は直立し3~4回羽状に細裂した葉が互生する。夏に淡碧色又は白色の花弁状の萼片が5枚あり、径2cmほどの花をつける。
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葉は3~4回羽状に細裂する糸状葉。果実は球形にふくらみ黒く小さい。種子には芳香がある。秋まきする。花は上向きに咲き花弁はなく萼片が花弁状となり細裂する包葉片に囲まれる。

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                                 蕾も謎めいた美しさ

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種子はメロンのような芳香がある。種子は暗発芽性種子(暗闇)で発芽するのだそうです。 秋播き1年草として扱われ、秋9月に播種し冬季は霜よけを、寒地では春播きにする。今年は暖かかったからでしょうか?我が家では、昨年、家庭菜園に播種、霜よけもせず育ってくれました。種子はその名の通り真黒い種でした。


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               移植を嫌うので菜園で花を咲かせました。
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幾重にも重なる花弁状の萼片、複雑な花の容姿は魅力的です。これからは、実、タネ、と形状の変化を楽しめます。漸く花が満開になりましたが、次回は風船葛のような実から種の変化を観察してアップ致したいと思います。
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細い葉に囲まれて5弁花が開きガクや蕊がとても綺麗で魅惑的な花ですね。ドライフラワーになります。
蔬菜用または種子を調味料とするために栽培されるものもあるようです。
by hime-teru | 2009-05-20 23:04 | 【か】行の花 | Trackback | Comments(2)

              ★… 【源氏物語巻名の花】 巻49 『 宿木の巻 』 やどりぎ …★
                       撮影はH20年、秋・京都宇治にて
文中★「宿り木と思ひ出でずは木のもとの 旅寝もいかにさびしからまし」
意)宿木の昔泊まった家を思い出さなかったら木の下の旅寝もどんなにか寂しかったことでしょう。
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〓〔宿り木〕〓
寄生木、ヤドリギ科の常緑小低木。ホヤ(寄生)トビヅタ(飛蔦)ともいう。ケヤキエノキ、サクラ、ミズナラその他の落葉広葉樹の樹上に寄生することから宿木・ヤドリギの名がある。よく枝分れして径40~60センチの球形。枝は緑色で二又から三又状に多数分枝し、関節があり乾くとばらばらになる。
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革質で厚く濃緑色で光沢がなく雌雄異株。2~3月、枝先の葉の間に淡黄色の小花を通常3個ずつ頂生して開く。果肉は粘りが強く鳥類によって他樹に運ばれ粘着して発芽する。北海道から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。
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落葉した木に着生し常緑を保つヤドリギは、古代の人々にとって驚きであったとみえ、ヨーロッパ各国でセイヨウヤドリギの土着信仰が生じ、儀式に使われた。古代ケルト人のドルイド教では年初の月齢6日の夜、ヨーロッパナラに着生したセイヨウヤドリギを切り落とす神事があり、北欧では冬至の火祭りに光の神バルデルの人形とセイヨウヤドリギを火のなかに投げ光の新生を願った。
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常緑のヤドリギを春の女神や光の精の象徴として室内に飾る風習はクリスマスと結び付き現代に残る。 日本でもヤドリギは、常緑信仰の対象とされていた。大伴家持『万葉集』巻18で、宴(うたげ)の席で詠んでいる。ほよはヤドリギの古名で、髪に挿し長寿を祈る習俗があったことがわかる。
(↓桜の木に絡む宿り木、養分を吸い取られて、桜の木は大丈夫でしょうか?吉野では、やむを得ず、桜を守るため、宿り木の枝を落としているようです。宇治の桜もいつまでも綺麗に咲いてくれるよう願うばかりです)
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〓簡単に物語〓
帝(今上帝)は、最愛の娘「女二の宮」の将来を、薫に託そうと考えています。父朱雀帝が娘の女三の宮を源氏の降嫁させたように・・・。しかし、薫は気がすすみません。一方、夕霧は娘の六の君の婿を匂宮に決め、中宮の口添えもあり匂宮はしぶしぶ承知します。(承知せざるを得ない状況なのでした)
中の君の嘆きは深く今更ながら父の遺戒に背いて京に出てきたことを悔やみます。亡き姉君が決して宇治から出ようとしなかった生き方を思う毎日でしたが、既に中の君は、懐妊していたのです。

しぶしぶ夕霧の婿となった匂宮ですが六の君と会ってみると姿態はたいそう美しく、髪のさがりや頭の恰好などは、人より格別にすぐれて素晴らしく、色艶もつやつやとして堂々とした気品のある顔、目もとも美しく可愛らしい。何から何まで揃っていて器量のよい人なのである。匂宮は浮気な御性質ゆえ、まんざらでもありません。中の君の事を忘れているわけではないが・・・、次第に夜離れを重ねるようになり、中の君の嘆きは日に日に深まるばかりです。

思い余った中の君は、薫に手紙を出し、宇治へ連れていって欲しいと頼みます。未練がましく未だに大君を慕う薫の方は、中の君に大君の面影を重ね次第に心惹かれていきます。中の君と話ながら募る思いを抑えかね、その袖をとらえて我が心を訴えるのでした。そこへ帰ってきた匂宮は、中の君の衣に薫の芳香が移っていることを怪しみ責めますが、彼女は何事もなかったように匂宮をもてなします。
薫は、大君の供養に宇治の邸をなおし、大君の人形を作りたいと中の君に願いでます。薫の恋慕に悩むようになっていた中の君は、彼の接近を避けるべく異母妹に亡き大君によく似た人がいると「浮舟」の存在を告げます。ここで「浮舟」の登場です。

薫は宇治に出向き、浮舟の事を弁の尼に尋ねます。ここで、また弁の尼が登場真相を語らせます。早速、薫は弁の尼に浮舟への仲介を頼み込みます。

翌年二月、中の君が男児を出産したため匂宮の妻として誰からも重んじられるようになります。同じ頃、女二の宮と結婚した薫は、帝の婿として世人からねたみを買うほど羨望されますが・・・、当の本人の胸中は憂うつです。大君を思うあまり宇治の邸の造営に熱心なのです。薫は宇治で、偶然初瀬詣でからの帰りの浮舟を垣間見ます。息を呑み、薫が探し求めていた大君の面影を宿す形代(身代わり)そのものに驚きます。

作者は薫が中の君への横恋慕から危うい三角関係に陥ろうとするところで突然「浮舟」という女性を登場させてくるのです。「浮舟」は「八の宮」の娘で、大君・中の君とは異母妹の関係、八の宮は身分の低い母ゆえ宮家の名誉を考えてか彼女を認知しませんでした。宇治の八の宮邸を追われた浮舟母子は地方暮らしをしていたのです。

姉の大君が自分に向けられた薫の愛を妹の中の君に向けようとした同じことを、今度は中の君が、薫の横恋慕を避けようと「浮舟」に向け、彼女の運命をも変えてしまうのです。いかなる因果か?なんとも皮肉な物語なのです。

この巻には、菊・朝顔・女郎花・忘れ草(甘草)など出て参ります。
参考までに2006-12-06 【宿木の巻】
2006-07-30 【忘れ草】
アップ済みですのでご覧下さい。
by hime-teru | 2009-05-19 23:45 | 源氏物語(巻41~巻50) | Trackback | Comments(0)

                 ★… 【苧環・おだまき】  我が家のオダマキ …★
                          撮影はH、21年5月・我が家にて
キンポウゲ科の多年草。日本原産種。茎は高さ20~50センチ平滑な円柱で直立し、よく分枝する。根出葉は長い柄をもつ三出複葉で、小葉は短い柄をもち深く3裂する。5月、茎頂に径3、4センチの青紫、淡紫、まれに白色花を数花、下向きにつける。茎、葉ともに特有の白粉で覆われた緑色。萼、花弁ともに五枚。
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カナダオダマキ
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オダマキの名は花の形が紡いだ麻糸を中をからにして丸く巻いた苧環(おだまき)、または苧玉(おだま)に似ていることからつけられた。花弁のようにみえるのが卵形の萼で花弁は長楕円形で上部は白に近い淡黄色、基部は距となって内側に曲がる。

雌しべは5本、雄しべは多数。庭園用や鉢植えの他、切り花用として栽培される。本州中部地方以北の高冷地、北海道に自生する変種のミヤマオダマキ(深山苧環)本種がつくられたと考えられている。
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優しい色合いです
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日本にはほかにヤマオダマキが自生する。寒地はもとより暖地でも栽培は容易で、冬越しより夏の暑さに注意し、適湿を保ち、半日陰または西日の早く落ちる所がよい。繁殖は春の株分けのほか実生もできるが、秋播きでは翌年開花しない。
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うつむいて咲いています
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最近切り花や花壇用につくられるセイヨウオダマキは、一般にアクィレジアとよばれ、花色が豊富で高性から矮性種がありよく栽培される。12月から翌年の1月に温室で育て早春に出荷できるので営利栽培に有利な栽培種である。
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おだまきそのもの
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苧環・おだまき「苧(お)」とはアサ(麻)の異名。たアサやカラムシの茎皮からとれる繊維をいい、「苧環」とは、つむいだアサの糸を中を空洞にして丸く巻子に巻き付けたものをいう。

2006-05-12 【苧環】  参照下さい。
by hime-teru | 2009-05-17 00:25 | 【あ】行の花 | Trackback | Comments(0)

          ★… 【源氏物語巻名の花】 巻5 『若紫の巻』 紫草・ムラサキソウ …★
                  撮影はH21.5.9 向島百花園にて
紫式部は登場人物の縁(えにし)に植物を巧みに使っています。ムラサキの根から得られることにかけた「若紫」などはその代表と言えます。紫根のよる紫染めは平安の頃より行われ紫式部は『紫』という植物の性情を熟知していたのではないかと思われます。紫の上の生涯は物語の心奥に深く浸透し、今も優艶な薫香を漂わせている。紫は色としても最高の永遠のあこがれの色です。
植物染色の中でも尤も至難な染色ではないかと思う。と染織家の「志村ふくみ」さんのお話しです。
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紫の花を撮影しなければと思いながら1年が過ぎ、漸く花に出逢い撮影することが出来ました。
教育園の紫は今年も無理と思い、向島百花園にあると聞き、電話で開花の状況を伺いましたら”終わりかけです”と言われたので、急遽、撮影に行ってきました。
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紫の花は絶滅種なのに、雑然とした野草の中で2株(雑草の掃きだめ菊と見間違える様相)で咲いておりました。立ち止まって見る人はいない。取り付いている私を見て、通りすがりの人は、つまらない花を撮影しているなぁと思われていたに違いありません。目黒の教育園では大事に大事に育てられていたのに・・・。向島百花園では意表をつき!放りっぱなしと言う感じ。しかし、紫草は根に栄養分を蓄え越年する植物のようですが、雑然とした野草の中で大丈夫なのか、ちょっと心配になりました。
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天平時代には各地で栽培も行われ、江戸時代には奥羽、甲州、総州、播磨などが名産地として知られたが、明治以降は東北地方にわずかに残り、現在ではほとんど栽培はなく野生もほとんどなくなりました。
栽培は大変むずかしく連作は出来ないようです。現在ではごく限られたところで栽培されることもあるようです。紫根染が貴重視され珍重されてきた理由は栽培が大変むずかしい植物だったからでしょう。

根をとって乾かすと紫黒色(紫根・しこん)と称し、古くから紫色の染料として紫根染めに用いられ、また、薬用にも供された。紫染は出来るだけ新しい紫根をお湯の中で揉んで、紫の色素を抽出するか、大量の場合は紫根を臼に入れて熱湯を注ぎ杵でつきつぶして色素を取り出さねばなりません。手間暇掛けて得た紫根の液にあらかじめ椿やヒサカキの灰汁に浸け、乾かしておいた糸や裂地を浸けて染め上げます。濃色にするには染液に浸けては乾かす工程を何回も繰返すようです。また灰汁の使い方によって赤味になったり青味になったりと染色はデリケ-ト。
〓美しい日本の色を染め上げた植物〓
★紫=ムラサキ(紫草)ムラサキ科。スオウ(蘇芳)マメ科 
★赤=ベニバナ(紅花)キク科アカネ(茜草)アカネ科 
★青=アイ(藍草)タデ科 
★黄=コブナグサ イネ科 クチナシ(梔子)アカネ科 ウコン(鬱金)ショウガ科

〓【紫】〓
ムラサキ科の多年草。草丈は30~60センチ。の東アジアの温帯に分布する。日当りのよい乾燥した草原や山地に生え,日本ではほぼ全域に自生するといわれるが・・・。かつては武蔵野の代表的な野草でもあった。茎は直立して、根は太くて乾くと濃紫色となる。6~7月に,葉状の包葉の間に短い穂状の花序を出しウメに似た白色の小花を数個つける。萼は5深裂し花弁は5裂して平らに開き径4~5mmで花筒の上部に5個の鱗片がある。
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ムラサキの栽培はむずかしく花は小さい。いけ花にはあまり使われない。
※果実は灰白色で光沢があり小さい。
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漢方では根(紫根)を、解熱、解毒、肉芽形成促進剤として、はしか、皮膚病、皮膚潰瘍などの治療に用いる。含有色素はアセチルシコニンなどである。外用軟膏として有名な紫雲膏(潤肌膏)は華岡青洲の創方で、当帰と紫根を主薬とし、火傷、凍傷、ひび、あかぎれ、切り傷などの治療に用いる。

『万葉集』に17首に「紫」がみえるが、花を詠んだものはなく、紫色、その染料として用いられた紫草が詠まれている。その染色はツバキの灰で媒染し市で売られていた。色は灰の量により変化した。その用例が『延喜式』にみえる。

『古今集』「紫草の 一本故に武蔵野の 草は皆がら あはれとぞ見る」により武蔵野の景物とされていた。また「紫のゆかり」縁故の意として『伊勢物語』や『源氏物語』などに語られ、とりわけ藤壺、紫の上、とつながる血筋は『源氏物語』の構想にかかわるものとして、作者、紫式部の呼称の所以にもなった。『枕草子』「めでたきもの」の段には、「花も糸も紙もすべて何も紫なるものはめでたくこそあれ」とある。

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紫根染の紫は生地に灰汁による媒染を数十回ほどこしてようやく染物が完成する。青味の強い紫で江戸紫に似ているのではないかと思います。東映創立五十周年記念作品。映画「千年の恋」で紫式部を演じた女優が来ていた衣装(一着?百万円)↓このような紫ではないかと思いますが・・・。
昨年石山寺にて撮影したものです。
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岩手県の「南部紫」は当時の紫の草木染めを復興させた紫根染
紫根染が南部地方に伝わったのは鎌倉時代以前と言われ、藩政時代には藩の手厚い保護の下に生産されていたが、明治維新後、完全に途絶えた。しかし大正5年、南部紫根染研究所が設けられ復興、昭和8年研究所の主任技師だった先代・故藤田謙が独立して草紫堂を創業されたと言う。
かの有名な宮澤賢治が、盛岡高等農林学校在学中に南部紫根染研究所が設立され、高等農林学校は設立に大きく関わっていることから『紫紺染について』という小品を残しています(賢治は紫根染の『根』をわざと『紺』と書いたものと思われます)。紫根染の将来に大いに可能性を感じていたのではないかと思われます。

しかし、近年、染料となる根の入手が難しくなり、工夫された化学的方法を取り入れ再現されているようです。

季題は「若紫」が春、「紫草」が夏。
06-10/02 の【紫】に飛びます。
by hime-teru | 2009-05-14 23:35 | 源氏物語(巻1~巻10) | Trackback | Comments(7)

誕生日

                  今日は、私の 〔XY+Z=N歳の誕生日〕
早々に可愛い孫から”お誕生日おめでとう”の電話コール。お誕生日が嬉しい歳ではありませんが・・・。
可愛い声に胸が熱くなる。嬉しいの一言です。元気と気力のお裾分けをありがとう。

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そして・・・大切な友人から赤いバラの写真をつけて”おめでとうメール”が届きました。また一つ歳をとって賢くなりたいものです・・・と。
幾つになっても、たった一言の思いやりは嬉しいものです 。謙虚に・・・思慮深く・・・暮らせたらどんなに幸せでしょう。
by hime-teru | 2009-05-09 23:43 | 時事日記コーナー | Trackback | Comments(2)

                   ★…【 オクナ・ミッキーマウスの木(英) 】 …★
                      撮影は H21.5.3 我が家にて
オクナ科の半落葉性花木。原産地は南アフリカ。双子葉植物の科で、世界の熱帯に分布する常緑木本で約53属600種あるようです。日本には自生しない。
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葉は濃緑色、縁に細鋸歯があり長楕円形。我が家では今年は4月下旬から5月に入り明黄色の花が咲きました。果実は緑色で、のちに暗黒色となり、赤色の萼との対比がおもしろく、羽子板の羽のような形と言うより、ミッキーマウスの顔そのものです。
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花と果実が同時に観賞できる何とも楽しい癒しの植物です。繁殖は実生でよく殖えるのですが、播種後は3年で漸く開花と言うところです。
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半耐寒性なのですが、私は鉢植えにして玄関先で冬を越しました。(今年は暖かかったからかも知れません)
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実の形がミッキーマウスを思わせるので「ミッキーマウスの木」の名があります
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・花が咲いて花びらが落ちると萼が反り返ります
・受粉されると萼が種を包み込み、その中で種が大きくなるまで育てられます。
・種が大きくなると萼は再び反り返り、緑色の種を見せてくれます。
・反り返った萼は真っ赤に色付き、緑色の種は真っ黒に変色していきます。 これが、とても可愛らしい。
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膨らんだ赤い花床に黒い実の形や色のコントラストがなんとも可愛でしょう。↓クリックして実も見てくださいね。 【オクナ・ミッキーマウスの木】
by hime-teru | 2009-05-06 22:51 | 【ま】行の花 | Trackback | Comments(2)

【蓮華草・れんげそう】

                       ★… 【 蓮華草・れんげそう 】…★
                       撮影はH21.5.1.久喜市休耕田
マメ科の二年草。中国原産。日本では田地に栽培されるが野生化したものも多い。排水した水田に緑肥用に栽培されてきました。水田緑肥は江戸後期からで全国的に広がるのは明治以降である。
蓮華草はゲンゲ(翹揺)ともいう。秋に発芽し茎は地面をはい分枝し春に高さ10~30センチに伸び立って花をつける。葉は羽状複葉で9~11枚の小葉からなり、小葉は楕円形、長さ0.8~1.5㌢。
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花は長さ10~20センチの花柄の先に多数固まってつく。その並び方が仏像の蓮華台のような姿なのでレンゲの名がついたという。
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個々の花は紅紫色で長さ1.2㌢。蝶形花で旗弁と竜骨弁は等長。まれに白色(クリーム色)の株もある。蓮華(ゲンゲ)の花のミツは、良い「みつ源」になり、ハチミツの源となる蜜源植物です。
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ゆでた若芽は食用に(おひたし、汁の実、油いため他)なるようですが、私は食したことがありませんが、春のかおりがするのでしょうか?又、全草を干して煎じて飲むと利尿、解熱、リウマチなどの民間薬になったようです。
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果実は莢状で直立し長さ2~2.5㌢、先は嘴状、熟すと黒くなる。根には根粒バクテリアが共生し、空中窒素を固定するので、かつて稲作の緑肥用として栽培されていました。稲刈りのすこし前、灌漑をやめたころに稲の間に種をばら播きにして花が咲きほこる春の花盛りの頃に田に鋤(す)き込む。
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ですが、現在では春の田おこしが昔より1か月以上も早まったことや、生草の鋤き込みが、夏に稲の根に有害な物質を発生させる緑肥に頼らなくても、化学肥料が十分に供給できるなどの理由で、レンゲの緑肥栽培は現在ではほとんどみられなくなりましたね。昭和末頃までの「春の風物詩」であったが、素晴らしい春の情景も寂しく消えてしまいました。
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写真のレンゲ草は、休耕地の解消、有機栽培、農村環境美化に着目し、豊かな田園風景を観光として、また、農村部の活性化を図る為、1日のみの「れんげ祭り」が実施された翌々日、祭りが過ぎた後に訪れてみました。静かに思う存分鑑賞出来て、とてもラッキーでした。

私の子供の頃はレンゲ畑は格好の遊び場でした。幼な友達とレンゲ畑で遊んだ遙か昔に思いを馳せて・・・。
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春の小川は、さらさら行くよ、 岸のすみれや、れんげの花に、すがたやさしく、色うつくしく 咲けよ咲けよと、ささやきながら♪♪♪

口ずさんで花摘みをしてしまいました。(農家の方がこれから田おこしするから自由にレンゲ畑に入って良いですよ!と言ってくださいました。至福の一時をありがとう♪)


【ギリシア神話】
祭壇に捧げる花を摘みに野に出た仲良し姉妹の話が有名。ニンフが変身した蓮華草を誤って摘んでしまった姉のドリュオペが、代わりに蓮華草に変わってしまう。「花はみな女神が姿を変えたもの。もう花は摘まないで」と言い残したという。逸話があるそうです。

◆「奈良七重菜の花つづき五形(れんげ)咲く」…漱石
by hime-teru | 2009-05-02 18:57 | 【ら~わ・ん】行の花 | Trackback | Comments(4)