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【紅葉の奥日光】NO-5 唐松・落葉松‐寂しかりけれ・・

        ★… 【紅葉の奥日光】 NO-5 唐松・落葉松‐寂しかりけれ・・ …★
秋が深まり山々も美しく色づくと、円錐型に整った木姿のカラマツは黄金一色に山を染めて秋の風景を一変させます。からまつの林の道は、われのみか、ひともかよひぬ。ほそぼそと通ふ道なり。さびさびといそぐ道なり。
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カラマツは日本原産ですが「唐松」と書くのは唐絵に描かれた松に喩えてこのように呼ばれたそうです。ですが、針葉樹としては珍しく落葉するので「落葉松」とも最近では書くようです。
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「松なのに落葉する?」意外ですが黄葉のあと葉を落として冬を迎えるのです。本州中部の山岳地方、北海道などに自生しますが人工林も全国に数多く見られます。カラマツ林の名所といえば八ヶ岳、軽井沢、浅間山、北海道の大雪山は有名ですが、奥日光にも素晴らしい唐松が群生しています。
カラマツは高さが20~30メートルにも達する大木に育ちますが風の強いところでは地面を這って蛇がのたうつような凄まじい樹形となるそうです。私はスマートで美しい落葉松しかお目にかかったこと御座いませんのですが・・・。黄葉するのは“カロチノイド”という黄色の色素成分が相対的に強まるというメカニズムのためのようです。↓男体山
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【カラマツ】
マツ科の落葉針葉高木。別名フジマツ(富士松)ラクヨウショウ(落葉松)ニッコウマツ(日光松)といい大きいものは樹高50㍍に達する。日本特産種で樹皮は暗褐色で裂け目ができ跡は赤みを帯びる。長枝と短枝がある。葉は線形で先は鋭くとがり長さ2~4㌢長枝では互生し短枝ではキク花状に束生し鮮緑色、雌雄同株、5月に開花。10月ころ黄褐色に熟す。
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種子は三角形で長い翼がある。水中での耐久性が高く、材は坑木、枕木、建築、器具、船、パルプ、とくに丸太での利用が広い。寒冷地、高地で広く植林され防風・防雪樹として賞用され、庭園樹や生け垣や盆栽などにされる。陽樹で常に陽光を要求し日陰では育たない。寒気に耐える力が強く主として安山岩よりなる寒冷地に自生する。
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戦場ヶ原や光徳周辺はカラマツの黄葉が始まり見頃を迎えていました。落葉松の林を見ますと何故か北原白秋の「落葉松」の詩を無意識のうちに朗詠?しています。そして、お口の回りにあぶくを出して情景豊かに朗読された中学の国語の女の先生を思い出すのです。カラタチの花と、この落葉松。1時間の朗読、あまりにもインパクトが強かったからでしょうか(笑)
八連からなる長い詩は”カラマツ”の名称が繰り返えされ五七調のゆったりとしたリズムを作り出しています。
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            ◆〔落葉松〕 ‐ 北原白秋
      からまつの林を過ぎて
         からまつをしみじみと見き
           からまつはさびしかりけり
              たびゆくはさびしかりけり
         ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・     
      世の中よ、あはれなりけり
         常なれど、うれしかりけり
            山川に、山がはの音、
               からまつに、からまつのかぜ
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秋の夕日を浴びて黄金色に輝くからまつの林。輝く時は、ほんの短い期間。やがてセピア色になり落ちてゆきます。人の一生にも見えて・・・。人生の秋に輝やける人は羨ましいかな?
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by hime-teru | 2008-10-24 18:04 | 旅の情景(日光) | Trackback | Comments(0)