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【砺波チューリップフェア】 その4 妖艶 そして ほほえみ 

       ★… 【砺波チューリップフェア】 その4 妖艶 そして ほほえみ …★
                   撮影はH、20,4,27砺波にて  
ユリ科チューリップ属の秋植え球根草。小アジア原産。球根は鱗茎、タマネギのように鱗片が4、五枚重なっている。花弁は六枚で一重咲き、八重咲きが一般的であるが花弁が細かく切れ込むフリンジ咲き、花弁全体がよじれて狂い咲きになるパーロット咲きもある。花色は豊富で花弁に斑点が入るものや、花弁の縁が異色となる覆輪のものも多い。
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現在栽培されている品種のほとんどはトルコで改良されたものが16世紀にヨーロッパに紹介され、オランダを中心に改良されたものである。世界的にはオランダが栽培の中心で原球の生産・輸出のほか、切り花の輸出も多い。
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日本への導入は江戸末期の文久年間(1861~64)とされ、当時は鬱金香(うつこんこう)とよばれたが定着しなかった。その後、わずかに家庭で栽培される程度であったが、本格的な球根生産が、行われたのは1919年(大正8)になってからで新潟が初めである。その後富山、京都などで生産された。第二次世界大戦で生産が減少したが、戦後、新潟、富山を中心に島根、兵庫、鳥取など日本海沿岸の各県で生産が盛んになった。
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以下、新種の花たちです
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1985年の球根生産は1億5000万球に達している。このうち約800万球がアメリカや韓国など
に輸出されている。現在、市販されている主要品種は約300品種に上っているが、原球はオランダから輸入したものが多い。開花期、花形、草姿などによって四グループ15系統に分類されている。
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チューリップが美の対象とされた歴史は古く、紀元前4~前3世紀の黒海沿岸の織物や漢の絹織物にチューリップ模様がみられる。栽培はトルコで始まり、とがった花弁をもつユリ咲きタイプのチューリップが愛培され、宮廷の花ともなっていた。ヨーロッパへは1554年、オスマン・トルコのハンガリー侵略に際し、神聖ローマ帝国が派遣した和平の使者ド・ブスベックがもたらした。
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オランダへはウィーンの王室薬園から1593年カロルス・クルシウスが伝え、17世紀初めには
船でイスラム圏からオランダに大量に運ばれて大衆化し新品種作成のブームがおこった。
その状況はデュマ・ペール作『黒いチューリップ』に詳しい。珍しい品種や誕生もしない前の新品種が先物取引で投機の対象になり、実在する球根の数以上の売買が行われ、1634年から狂乱状態となった。一時は球根一つと12エーカーの土地とが交換されたり、1万フローリン(約1万ドル)で取引されたりもした。3年後に暴落が始まると一挙にチューリップ相場は崩壊した。
同様に原産地の一つのトルコでもオランダからの品種が逆輸入され、18世紀のアフメト三世の時代にブームが到来しトルコのチューリップ時代とよばれる。
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チューリップの名はトルコ語でターバンを意味するツリパムから由来した。これは花形が似ることからド・ブスベックが聞き違えた名で、当時トルコでは”ラーレ”とよんでいたそうです。
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富山県と新潟県の県花で、トルコ、アフガニスタン、オランダの国花である。オランダでは代表的な風景の一部として風車とともに紹介され、古くより経済に影響を与えた重要な花のである。
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『オランダの伝説』
ある美しい少女に3人の騎士が求婚をした。一人は黄金の王冠、もう一人は剣、最後の一人は財宝を。しかし、誰とも選べぬ少女は悩んだ末、花の精霊に姿を変えてもらった。王冠の花、剣の葉、財宝の球根をもつ。少女の名からチューリップと名付けられたと言う伝説もあります。
by hime-teru | 2008-05-09 18:39 | 故郷の情景(富山) | Trackback | Comments(0)