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【源氏物語文中の花】  巻12 『 須磨の巻』  しのぶ・忍・忍ぶ草

               ★… 【 源氏物語文中の花 】  巻12  『 須磨の巻』  しのぶ・忍・忍ぶ草 …★
                                  撮影は我が家にて 
【しのぶ・忍・忍ぶ草】           
ウラボシ科の落葉性の常緑多年生のシダ。樹皮や岩の上、屋根などに生え、葉は細長く根茎上に密に単生し、広線形でやや厚く硬く、深緑色。
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シノブは忍草の略で土でなくても生育するため”堪え忍ぶ”という意味である。
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吊忍として夏の観賞用に供するのは江戸時代からの風習である。冬にはすっかり枯れるが、春にはまた葉が出てくる。
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★須磨の巻は源氏が須磨から花散里との手紙のやりとりの場面があります。
文中) 荒れまさる軒のしのぶを眺めつつ しげくも露のかかる袖かな」 …花散里
 意)「荒れて行く軒の忍ぶ草を眺めているとひどく涙の露に濡れる袖ですこと。
「忍(草)」と「露」は縁語。「軒の忍(草)」は荒廃した邸を象徴し「露」「涙」を連想させる。
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花散里は、生い茂った雑草のほかに後見(うしろみ)をする者のない身の上なのであると源氏は思いやって、長雨に土塀がところどころ崩れたことも書いてあったために、京の家司(けいし)へ命じて、近国にある領地から人夫を呼ばせて花散里の邸の修理をさせた。
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歌には「荒れまさる」とありますので、何処にでも生える”しのぶ”を取り上げましたが、葉が細い”軒忍”というシダしのぶもあります。
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Commented by nageire-fushe at 2007-09-12 22:47
しのぶといえば、江戸時代に武士の間で
お中元の品として、作られた「釣しのぶ」を
思い出します。そして涼を呼ぶ感覚がありますよね。
でも、外国の方には・・そう感じる人はほとんどいないみたいですね。
Commented by hime-teru at 2007-09-13 00:05
nageire-fusheさま。
「釣り忍・しのぶ」今でも流木やコケ玉に植え付けて風鈴を吊して夏の風物詩になり、店先に並ぶようになってきました。風情があり、より涼を感じますよね♪。
季節を渡る風に、四季の移ろいを感じる繊細な日本人だから・・・
でしょうね(*^_^*)

最近は日本文化に興味を持たれる外国の方もチラホラ見かけるようになって参りましたような・・・。
by hime-teru | 2007-09-10 00:12 | 源氏物語(巻11~巻20) | Trackback | Comments(2)