2006年 08月 16日
白馬の花 … (10) 【鬼塩竈】 【 四葉塩竈】 【蝦夷塩竈】
※和名の由来の解説がユニーク。無理押しの語呂合わせ。塩釜は「浜で美しい」。この花は「葉まで美しい」遊び心?にしては苦しい。美しいと言われる塩釜など見たこともない現代人に、製塩用の釜とこの花との語呂合わせが通じるとも思えないのですが・・・。(むろん私も見たことありません)当時の浜の景色は風情あって美しかったのでしょう。桜にも「シオガマ桜」という名もありますから・・・・。
★… 【鬼塩竈】 オニシオガマ…★
ゴマノハグサ科の半寄生性の多年草。茎は直立して高さ0.4~1㍍。羽状に裂けた大きな茎が根際につく。8~9月、茎の先に花穂をつくり桃色の大きな唇形花が咲く。名はシオガマの中では一番大きいので鬼塩竈のようです。
日本固有種で石川県から北陸地方から奥羽地方にかけて分布し白神山地が分布の北限。白馬、栂池自然園が生息地の南限といわれています。やや湿った所に生える。秋に大きなピンクの花は、とても目立ちます。
高さ30~70㌢とシオガマの仲間では一番大きく、白色の長い毛が密生し花茎は太く枝分かれせず茎頂に1個の花穂をつける。
★… 【四葉塩竈】 ヨツバシオガマ…★
半寄生性の多年草。茎は直立し高さ10~35㌢。夏に茎の先に4個ずつ数段に並んだ花穂をつけ紅紫色花が開く。花冠は唇形で長さ1.7~2㌢上唇は鳥のくちばし状に長くとがる。高山や北地の草原に生え中部地方以北の本州、北海道、および千島列島南部に分布する。
花は4個ずつ階段状に輪生する。花冠は紅紫色の唇形。上部は2裂し上唇は嘴状にとがり下唇は3裂する。包葉は線形で欠刻がある。花後に長楕円形の紅紫色の花が4個づつ数段に輪生し花穂が長くなる。
名前の由来は、四つの葉が輪生しているのでヨツバシオガマと呼ばれています。高山にはお馴染みの花で夏のお花畑に欠かせない花の一つと言えましょう。
※※花の上唇は鳥のくちばし…(私には鶴のクチバシに見えるのですが)…。どう見ても鶴の顔、私はこの花のネーミングを『鶴シオガマ』と名付けたい。(^▽^*)
★… 【蝦夷塩竈】 エゾシオガマ…★
亜高山~高山帯の高山の草地や砂礫地に生える多年草。高さ20~60㌢ 茎上部の葉の腋に黄白色の花を一個ずつつける。 花冠は長さ1.5cmくらいで上唇は細長くて尾状にとがり下唇は浅く3裂して中裂片は小さい。シオガマの中では、あまり目立たない花ですが優しい色をしています。
北海道と本州中部地方以北の亜高山帯~高山帯の草地に生える多年草。茎は根ぎわから数本直立して株となり、円柱形で枝分かれせず直立する。全体の形はシオガマギクに似ている
和名の由来は北海道によく見られるから。
by hime-teru
| 2006-08-16 23:13
| 白馬の花・風景
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