2006年 07月 18日
【木通・通草】 アケビ
撮影はH18,4,24 実は6,28 我が家にて
【木通・通草】 アケビアケビ科の落葉藤本。葉は互生し掌状複葉、小葉は五枚。春に淡紫色の花をつける。優しい香りが一面に漂います。花序の先に雄花、基部に雌花がつく。花被は3枚、雄花には6本の肉質の雄しべと退化した心皮があり雌花には6~9枚の心皮があり雄しべは退化して小さくなっている。心皮は熟すと大きな液果になる。長さ6~8センチ、淡紫色で晩秋に熟すると肉質で厚い果壁は縦に裂ける。
アケビの名は「実が開(あ)く」ということからきている。地方ではネコンクソゴザイカズラその他、地方ごとに多くの異名がある。液果の中には黒い種子がたくさんある。種子を取り囲んでいる半透明の果肉は甘くて食用となる。本州、四国、九州の山野に普通にみられる。
アケビ属は数種があり、日本にはアケビ以外に花が紫色で小葉は三枚のミツバアケビ、小葉は五枚で花がミツバアケビに似るゴヨウアケビがある。ミツバアケビの枝は細工物の材料となり、あけび細工になる。写真はアケビです。30代の頃「歴史勉強会の教室」でクイズに正解してご褒美に頂いたアケビの実を蒔いておいた物が成長して数年前から実がなるようになりました。
園芸的価値のある野生植物が少なかったヨーロッパに、日本の植物を導入してヨーロッパの園芸を豊かなものにしたいと思ったシーボルトは、ケヤキや木瓜やこのアケビの花などを持ち帰ったようです。この小さな雌花が実になるのです。
漢方薬としてミツバアケビの茎は木通、通草と称して利尿、鎮痛、通経剤として関節痛、浮腫、膀胱結石、月経不順の治療に用いられている。春に伸びた蔓の先を30㌢ほど摘みとって山菜として食すと大変美味である。秋に熟れた実は甘酸っぱくてヨーグルトのような味で美味ではあるが種が多くて・・・(^_^)。現在はこんなに大きな実になっています。熟れ頃は上の写真のような綺麗な紫色になります。
by hime-teru
| 2006-07-18 23:55
| 【あ】行の花
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