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上高地で出会った可愛いお花【延齢草】   エンレイソウ

            ★… 【上高地で出会った可愛いお花 - 延齢草・ エンレイソウ 】 …★
                  撮影はH18,5,29 上高地にて(ニリンソウのお花畑の中に)
ユリ科の多年草。葉形と花形からタチアオイ(立葵)ともいう。太く短い根茎から高さ20~40センチの茎を出し葉は3枚輪生し菱状円形で無柄。五月頃中央に花を1個つける。花は径2、3センチ、萼片は3枚で緑色または緑褐色、縁は暗紫色を帯びる。アリによって散布され樺太、北海道から九州にかけての低地から山地の落葉樹林の湿った林床に広く分布する。
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白花のものをシロバナエンレイソウといい白い花弁が清々しい。
☆白花エンレイソウ
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エンレイソウの仲間は10~15年かけてやっと開花する。発芽したばかりの株はササ状の長さの葉が1枚出るだけで5年、葉が3枚になって花をつけるまで、さらに5年以上を要す。そんなことを知ると可憐な花をつけた花が健気で愛おしくていつまでも眺めてしまいます。
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エンレイソウは不思議な花である。ひと目でそれとわかる広卵形の大きな葉は3枚、黒紫色の地味な花も花弁が3つ、雄しべの数も6つと、すべてが3の倍数で構成されている。雌しべは1つだが先が3つに裂けている。はかり知れない霊妙な秘密を持ったお花ですね。
☆赤花エンレイソウ
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日本では有毒植物とされている。大きくてやわらかそうな葉は、一見、山菜として食べられそうですが激しい嘔吐に見舞われるので要注意です。
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私は山野草の中でも早春の使者のような可愛いこの花に何とも言えない愛着を感じます。我が家のエンレイソウは何故か葉が小さい。やはり自然の中でのびのびと育った方が花は幸せなのかも知れません。苛めているようで心苦しい。
☆我が家のエンレイソウ、開花は4,21日でした。毎年咲いてくれて嬉しいのですが・・・。
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果肉の部分は食用になり甘味がある。また根茎を乾したものを延齢草根と言い胃腸薬になる。
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by hime-teru | 2006-05-31 22:17 | 上高地の花・風景 | Trackback | Comments(0)