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【百合】 (6) - カサブランカ

                                 ★…【 百合 】 (6)- カサブランカ …★
                                        2013.08月 我が家にて
【カサブランカ】
オリエンタルハイブリッドと呼ばれるユリ目ユリ科ユリ属の落葉多年草(球根)。花弁は芳香があり純白で大輪の花を咲かせるので、ユリの女王と称えられる。
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オリエンタルハイブリッドは、日本に自生する山百合と鹿の子百合等を交配して育種された百合の品種群に分類されます。
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〔参考文〕
・古代のギリシア、フェニキア、エジプトでは、油とユリの花から香油をつくり、皮膚病などの治療に使った。古代ローマでもそれは受け継がれ花は花輪にされた。
・クレタ島のミノア文明では、宮殿などの壁画にマドンナリリーが描かれている。

ユリはキリスト教では純潔や処女のシンボルとされるがこれは、レオナルド・ダ・ビンチやグレコをはじめルネサンスの画家たちが、題材にした聖母マリアの受胎告知の場面で、天使ガブリエルにマドンナリリーを持たせたことの影響がある。

中国でのユリは薬として扱われ、滋養強壮の働きが載る。

日本では上代から花が観賞された。『万葉集』には10首詠まれている。
吾妹子(わぎもこ)が 家の垣内(かきつ)の 小百合花(さゆりばな) ……(巻8)庭で栽培されるユリを取り上げた歌。

ユリは室内で飾られた記録の残る日本最初の花、宴の席で頭に巻かれたようです。
あぶら火の 光に見ゆる わが蘰(かずら) 小百合の花の 笑まはしきかも ……大伴家持

ユリは江戸時代に栽培品種が増え、貝原益軒は百種に及ぶと書いている。また、19世紀に日本のユリはヨーロッパに渡り注目を浴びる。1862年に導入してロンドンのフラワーショーに出品したヤマユリは絶賛され、1873年のオーストリア万国博で商談が進み、翌々年から球根の輸出が始まった。明治末にはその数が2000万球にも達し外貨を稼いだのだそうです。
by hime-teru | 2013-08-31 20:09 | 【や】行の花 | Trackback | Comments(0)