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紅葉賀の巻 (2) 笹 (ささ)

                                ★… 【 紅葉賀の巻 】 (2) 文中の花 笹 (ささ)  …★
                 
紅葉賀の巻は母の思慕か憧れか!藤壺の宮との秘め事を辛い宿世と思い定めて互いに尽きせぬままに儚い縁の書き出しから始まっている。この巻に撫子(常夏)を詠んだ句が2首ありますが、先の撫子の花アップを参照して頂くことに致しましましょう。

◆源氏と源典侍が和歌を詠み交わす場面があります。
☆【君し来ば手なれの駒に刈り餌はむさかりすぎたる下葉なりとも】 典侍
(もし、あなた様が来ていただけるなら、おてならしの馬に下草を刈って差し上げましょう。盛りを過ぎた下葉の私ではございますが)
★【分けば人やとがめむいつとなく駒なつくめる森の木がくれ】 源氏
を踏み分けてあなたのもとへ参りましたら他の人がわたしを見とがめるでしょう。いつということなく多くの馬があなたのところになついていくようですから)

(源氏の返歌は『花鳥余情』の「分けば荒れこそ増さめ草枯れの駒なつくべき森の下かは」(蜻蛉日記)を参考に「分けば」の主語は自分、「駒」は他の男性を、「森の下」は相手の源典侍を喩(たと)えている)
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笹は・・・
一般にタケの小形の種類で笹竹(細くて小さな竹)」の下の部分が省略されて笹となったとのこと。一節に風で葉っぱが触れ合う音が「ササッ」というところからとか?明確な意味は判らない。
茎を利用するものをタケ。葉を利用するものを笹といわれているようです。植物学的には竹は竹の子の皮が生長につれて落ち、笹は皮が残って包葉のあるものをいうそうです。
ササ類は日本には非常に多く、百種ほどあり葉で食物などを包む(チマキザサ)観賞用(クマザサ)がある。笹と竹は松、梅と共に瑞祥(目出度い印)として紋章に使用されます。北海道から九州まで山地に群生し陽当りのよい斜面に笹藪(ささやぶ)が多くみられます。花が咲けば枯死します。
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by hime-teru | 2005-12-04 20:37 | 源氏物語花考察(ゆかりの地) | Trackback | Comments(0)