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【唐綿】-(赤花) トウワタ (アスクレピアス)

                      ★… 【唐綿】(赤花) トウワタ (アスクレピアス)…★
                             2012.09.10  散歩道にて
【唐綿】-(赤花)
ガガイモ科の一年草で熱帯アメリカ原産。常緑半低木。茎は直立して高さ約1mとなり切り口から白色の乳液を出す。葉は対生し長さ10cmほどの長楕円状で全縁である。
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7~9月に上部の葉腋に長い柄のある散形花序を出し花を集めてつける。萼は緑色で5裂し、花径2cm程度。花色は黄と赤、オレンジ色裂片は外側へそり返る。
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この花の特徴は、写真のように、おしべとめしべは合体してずい柱を作る。
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その先端につく5個の葯には細長い『花粉塊』がある(透き通った黄色と目のような黒い粒がずい柱、その上に黄色い花粉塊。開き始めた花の神秘な姿です。ずい柱は観音様のように輝いている所の撮影が出来ました。
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(雄蕊は葯より花粉を出して、雌蕊の先(柱頭)に受粉させる役割を持っている)虫はこの花粉塊ごと花粉を媒介する昆虫によって花粉塊のまま他の花へ運ばれる。(ミツバチが足に花粉塊を付けている姿を良く見かけますよね)
華麗なバレリーナ
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果実は次第に細長い紡錘状(長さ約8cm)熟したさやが裂開すると中には白い絹糸状の綿毛をもった種子がぎっしりと入り、熟してくると、さやは割れて、白い綿状の冠毛を付けた茶褐色の種子が顔をだし、タンポポのように風にのって旅立っていきます。そうして野生化していくようです。寒い冬の関東で旅立つ種から新しい芽が産まれる事を祈りたいです。
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日本の暖地の戸外で育ちますが、私は新宿御苑の温室でこの花を撮影した事を思いだし探してみました。黄色トウワタにてアップしています。
トウワタは熱帯産なので、寒さに弱く耐寒性が劣るので、冬は鉢植えにして室内や温室で保存するといいような気が致します。近年、園芸店で売られているのは改良品で越冬するかも知れませんが。
【唐綿】-(赤花) トウワタ (アスクレピアス)_e0039703_20184431.jpg

by hime-teru | 2012-09-15 19:58 | 【た】行の花 | Trackback | Comments(0)