夜顔の幽♪

                                ★… 【 朝顔&夜顔 】 - (2) 夜顔の幽♪ …★
                                        2011.9~10月 我が家にて
今日は、秋を飛び越えての冬の到来、山々は初冠雪に見舞われたとのこと。寒い日でしたよね~。そんな日に夏秋の花アップですみませんm(_ _)m。紫苑やコスモスの咲き誇るこの季節に我が家では、朝顔に遅れを取って、今、夜顔は満開です。酷暑にめげず花を咲かせる朝顔の凜♪、夜顔の幽♪、1朝1夜の儚さに凋落が潜む無常。朝顔は夕べを待たずに萎み、夜顔は朝の光の中で静かに命を閉じるのです。
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園芸店では夜顔を「夕顔」の名で販売している。私も疑いもなく夜顔の花を夕顔と思いこんでおりました。(もちろん干瓢も夕顔・・は存じておりましたが)源氏物語の文中に「粗末な家の垣根に、きれいな夕顔の花を見つけ・・・!この光景を空想しますと、やはり夜顔の花のような夕顔を想像致します。大きな実をつける夕顔(干瓢)を垣根にからませるなんて・・・想像もつきませんもの。
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我が家の夜顔は名月の晩から次々に咲き今も咲いております。そこはかとなく花が闇の中に妖精の如く、えもいわれぬ風情です。蕾は白いハンケチをしぼったような形です。夜顔は明治になって渡来してきたようです。
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平安の昔、紫式部や清少納言が楚々とした夕顔の花を「おかし」と褒めていた花はウリ科の干瓢の花のようです。夜顔と同じ、夕顔は初夏に白い花が咲きます。今年も干瓢の花を植える時期を逸しました。似たような瓢箪の花のアップです。
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「夕顔」という花の名称は、夕方に咲き朝にはしぼんでしまうところに由来しています。江戸時代の安藤広重の浮世絵には花ではなく干瓢干しが描かれています。
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干瓢はふわふわと柔和な平安朝の美人。
白い絹をまとい、きりりと高貴な夜顔は文明開化の麗人。
日本には昔から人と植物の間には細やかな交流が?果てしなく・・・後世まで受け継がれていることは素晴らしいことですね。けだるい季節に朝な夕なの凛と幽の花姿に心が和み励まされたのであります。

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「源氏物語」には・・・・、
光源氏が病気の乳母を見舞いに出かけた時のこと。粗末な家の垣根に、きれいな夕顔の花を見つけ、花を摘もうとすると、その家の使いが出てきて「これに花を載せてお持ちなさい」と扇を渡してくれました。
夕顔の花が載せられた扇は良い薫物の香りと共に、きれいな字で和歌が書かれています。
〓心当てに それかとぞ見る 白露の 光添へたる 夕顔の花〓
(ひょっとしたらあなた様かと思いました。白露のような光を添えている夕顔の花のように美しい方なので。)
源氏は和歌に心を奪われて、
〓寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる花の夕顔〓
と返すが、夕顔は垣根に這わせていたのでしょうか?
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こんな色もあればいいね(*^_^*)
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以前撮影の夕顔の実。アップの「赤花夕顔」は園芸店で「夕顔」の名で販売していました。夜顔の種類でしょうね。
 【赤花夜顔】ご覧下さい。
by hime-teru | 2011-10-03 19:40 | 【や】行の花 | Trackback | Comments(0)
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