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【落花生のミステリー】

千葉にお住まいの我が家のお嫁さんのお母上から落花生の種が届けられました。双方、栽培は始めての試み。落花生の名前の由来の課題の提供?好奇心が頭をよぎる。観察してみました。
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「花がちてまれる」花の命が大地の中で成長して実を結ぶ。  まさに落花生は『ミスティック
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優しいヤマブキ色の花だったのです。典型的なお豆の花姿、しかし昆虫の助けを借りずに自家受精してしまうのが、この花の技芸の見せ所、マジシャンさながらマメ科離れした大胆な行動です。
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【落花生】
マメ科の一年草。別名ナンキン豆。英名はピーナッツ。南アメリカ原産で、世界中の熱帯から寒冷地を除く温帯に広く栽培される。茎は基部から枝分れして枝は地面をはって伸び、長さ1~1.5メートルになる。主茎は直立するが分枝より短い。葉は二対の四小葉からなる複葉で、暗くなると対の小葉があわさり閉じてしまう。光が当たると開く睡眠運動をする。

撮影のために掘り出したところです。家庭菜園はまだ土の中です。いつ頃収穫すればいいのか?
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花は葉腋に黄色の直径1センチほどの蝶形花。夏の早朝に咲き、昼にはしぼむ。自家受精し、開花後5日後ころから子房と花托との間が伸びて地中に潜り込む。ご存じでしたか?潜り込んで莢が出来中にお豆が成長するのです。
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花は枯れてしまったように見せかけて、土の中に進入し養分を貰い成長続けます。5㎝ほどの細い麻のような絹糸の様な花の茎が花弁の橋渡しで土に吸収されて立派な茎に成長して莢が付くのです。
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土に潜らない花には地上では莢は実りません。「子房」という茎が花の根本から伸びていきますが。
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先端の子房が地表下数センチのところで肥大して莢になる性質から『落花生』の名がつけられました。
不思議な生い立ちですね。私もこの歳になって始めて落花生の実が付く過程を知りました。不思議な花の行動に名付け親の観察力に乾杯です。(*^_^*)。なお、茎の基部の地中部分にも地下花がつき、これらは閉花のまま自家受精して結実することがあるようです。
莢の表面は網状で凹凸多肉質、ここで養分を吸収することができ、熟すると乾燥して堅い莢殻となる。莢は長さ2~5センチで内部に豆が普通は2個入っている。品種によっては1~5個の豆もあるようです。
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種子は長さ約1~2センチ、紅褐色や橙黄色の薄い種皮(甘皮)に包まれ、子葉は乳白色である。
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南アメリカ、ボリビア南部のアンデスの東の山麓地域が起源でこの地域には野生型が自生している。
日本には中国から江戸時代初期に渡来したという説が有力。 日本の落花生の中では千葉県の歴史が一番古く「千葉半立」と言う品種が昭和28年に奨励品種になりました。
(草が上を向く品種と横に伸びる品種を掛け合わせて誕生したので「半立(はんだち)」の名がついたようです)。

関東地方では5月に種を播き、10月末の霜の降りるころに茎ごと引き抜いて収穫するとのことですが・・・、家庭菜園に植えた落花生の葉はまだ青く、先端にオレンジの花もチラホラ、はてさて?収穫はいつ頃?悩めるところです。

【参考までに】
ラッカセイの組成は、100グラム中タンパク質25グラム、脂質47グラム、糖質16グラム、無機質ではカリウムの含量が比較的高く、ビタミンはB1、B2のほか、とりわけナイアシン含量が多く、栄養的に優れた食品である。
一般に炒って食べるが、塩茹でたり、バターピーナッツとして、また中国料理では油で揚げたりされるようです。また煎餅、製菓材料にされたり、豆腐やみその原料にもなっている。落花生油もありますね。
Commented by nageire-fushe at 2010-10-31 07:53
豊作ですね~~
落花生は栽培したことがありません。
こんな風にして花を咲かせ、実を結ぶのですね。
感慨ひとしおです。
Commented by hime-teru at 2010-10-31 21:25
不思議な植物の生い立ちには心を動かされます。
始めて出会う花には嬉しさで心が時めきます。
感動致しました。
コメントありがとうございます。
by hime-teru | 2010-10-30 20:04 | 【ら~わ・ん】行の花 | Trackback | Comments(2)