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【野菜の花】 茄子・トマト

                      ★… 【 野菜の花-茄子・トマト 】 …★
                         撮影はH21年、家庭菜園にて
【茄子】
ナス科の一年草。インド原産と考えられ熱帯では多年生であるが温帯各地で一年生の野菜として栽培されている。茎は紫色でよく分枝し高さ1m以上にもなる。全体に星状毛を有し、茎,葉柄,萼などにとげをもつ。花は普通1花ずつ葉腋に生じ紫色の合弁花で浅い杯状に開く。果実の形は球、扁球、卵、太長、細長形などがあり紫黒色でまれに緑、白色のものもある。
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ナスはナスビともよばれる。ナスは「為す」「成す」の意味で、実がよくなることに由来するという。
■「初夢や一富士二鷹三茄子(なすび)」と珍重されるのは、ナスに成すをかけて新年のめでたさを祝ったもので、一説には江戸時代早くも東海地方の暖冬地でナスの促成栽培が始められ、夏の野菜が初春に珍しいということで得がたい貴重なものとして比喩に用いられたともいわれる。
■「秋茄子は嫁に食わすな」の諺は、秋ナスは味がよいので嫁には食べさせるなという意味であるが、秋ナスは体を冷やす食べ物、皮も固く消化に悪いので、嫁の体を気遣ってのこととする説もある。
■「親の意見とナスビの花は千に一つのむだもない」のたとえは、ナスの花はウリ類などと違って雄花と雌花が分かれていないので結実率が高いことと、枝が茂って次々と開花結実し、落花が目だちにくいことからいわれたものである。
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その起源地はインド東部地域(アンドラ・プラデシュ州およびタミル・ナド州)で、それらの地域には刺があり、苦味の果実をもつ多年生野生型ナスが自生している。その野生型ナスにもっとも近い近縁種は野生祖先種とも推定されている。インドが起源地であるが中国においても多数の変異が生じ、第二次中心地を形成している
北アフリカにはアラブ人やペルシア人によって5世紀ころ導入され、ヨーロッパにも15世紀に入ったが、17世紀まで普及しなかった。日本では『正倉院文書』(750)に記録があり、8世紀には中国から導入されたと推定される。和名「奈須比」として記載されている。
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【トマト】
ナス科の多年草。栽培上は一年草として扱われる。茎は長さ1~2メートルになるが、自然には直立できず地面にはう。茎の下部が地面に接するところからは不定根を出す。葉は長さ15~45センチの羽状複葉で柔毛がある。花は黄色で直径約2~3センチ、花冠は5ないし10片に深裂する。葉腋に3~7花が房になってつく。果実の内部は数室に分かれ、多数の種子が入っている。果実の形は品種によって大小さまざまで、果色も赤、紅、黄色などである。
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日本では生食用には桃紅色の果実が好まれるため、ほとんどが桃紅色の品種である。最近になって、直径2~3センチの赤または黄色の果実を房成りにつける品種や、卵形や西洋ナシ形の小形の果実の品種が普及し始めている。
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トマトの起源と普及は新しく、栽培トマトの成立は紀元後1000年ころと推定されているメキシコが起源であると考える。この地域はアステカ文化圏で、アステカ人は好んでホオズキを食用に供し、トマトに似たホオズキの育成・栽培をしていることから、ケラシフォルメの栽培と育成に努めたことが想像できる。新大陸発見後、1523年のスペインのメキシコ征服後、スペイン人によってヨーロッパに入り、44年イタリア、75年イギリスに、さらに中欧諸国に伝播した。最初は観賞用で、食用に供したのは18世紀以降である。アメリカには18世紀末にヨーロッパから入ったが19世紀末までは普及しなかった。アジアへはスペイン人によって太平洋経由でフィリピンに入り、1650年以降マレーシア東部でも栽培された。日本へは寛文年間、1670年ころに長崎に伝来し、その後、明治初年に開拓使によって欧米から品種が導入され、赤茄子(あかなす)の名で試作された。しかし当時は独特の臭みのため普及せず、大正時代に入って北海道と愛知県を中心として栽培が増加したが、現在のように普及をみたのは第二次世界大戦後である。

「トマトが赤くなると医者が青くなる」「トマトのある家に胃病なし」などといわれて健康食品の代表でもある。
Commented by 蘭翁 at 2009-06-17 23:43 x
我が家の家庭菜園ではトマトもナスもキウリも花を咲かせていますが、例年に較べて木が大きくなりません。理由は低温です。「5月が二度ある」とは古老の言いぐさですが当たっているような気がします。
Commented by hime-teru at 2009-06-18 23:55
今年は天候不順?なのでしょうか?タマネギは収穫前に花が咲き大きくなってくれませんでした。来年の5月まで芽が出ないという品種だったからかも知れませんが・・・。ナスは1こ、キウリも1本と取れ始めたばかりです。(数本しか植えていませんが)成長が遅いように思います。小玉スイカも漸く1メートルほど伸びた程度です。素人の野菜作りは思うように参りません。雑草ばかり元気に伸びています
by hime-teru | 2009-06-17 22:29 | 野菜の花 | Trackback | Comments(2)