ブログトップ | ログイン

【菊桃】 きくもも

                          ★… 【菊桃】 きくもも …★
                        撮影は我が家の植木鉢 H21,4,17 
桃の花には果実をつける桃の花と鑑賞のための桃の花があります。数種類の『花桃』は…2007-3月 【 桃 】  にアップしてあります。写真は【菊桃・京舞妓】紅緋色の菊桃です。
【菊桃】 きくもも_e0039703_23442886.jpg

桃の園芸品種。庭木・切花用として栽植される落葉低木。花弁は八重咲、直径約4cmくらいの中輪花。つややかな濃紅品種。八重中輪で遅咲き性です。キクを思わせる独特の花形の品種です。一般的な桃の花より開花がやや遅く、4月10頃~末頃に開花する。
【菊桃】 きくもも_e0039703_23444521.jpg

江戸時代からある桃の品種で花が菊の花のようになるのでこのように名付けられました。桃は果実を取るのを目的に栽培するものと、花を鑑賞することを目的としたものとに区別され、花を鑑賞することを目的としたものを一般に花桃といい、代表的なものに関白、菊桃、源平、矢口があります。菊桃は細長い花弁が幾つもついたピンクの花頭を作り無数に咲いた花の小枝を伸ばします。
【菊桃】 きくもも_e0039703_23455636.jpg

『万葉集』巻19「春の苑紅(そのくれなゐ)にほふ桃の花下照(で)る道に出(い)で立つ娘子(をとめ)」…大伴家持が桃の花の美しさを鑑賞した歌があるが…。 平安時代以後には、3月の節句に桃酒として花びらを浮かべて飲まれたようですが、和歌では四季の歌の景物としては意識がなく、あまり詠まれてはいない。
【菊桃】 きくもも_e0039703_23462811.jpg

『紫式部集』に「ももといふ名もあるものを時の間に散る桜には思ひおとさじ」と、はかない桜の花よりも生命の長い桃の花に肩入れする歌をよんでいるが、『源氏物語』には何故か桃の花の用例は出てこない。『枕草子』には「三月三日は……桃の花の今咲きはじむる」と春から夏にかけての季節や行事の推移を記した段にみえるが、「木の花は」の段にはない。邪気を払う霊的なものとされていたからでしょうか?詩歌の世界では桃は注目されなかったようです。
【菊桃】 きくもも_e0039703_23464879.jpg

by hime-teru | 2009-04-19 23:46 | 【か】行の花 | Trackback | Comments(0)