★… 【源氏物語文中の花】 巻35 ・ 47 『 総角』・『若菜下 』 樒・シキミ …★
撮影は京都H19 & 我が家 H20、3 ★『総角』巻47六段に八の宮の一周忌近いころ美しい大君を見ての薫の心が騷ぎ大君を口説く場面があります。 ★御かたはらなる短き几帳を、 仏の御方にさし隔てて、 かりそめに添ひ臥したまへり。 名香のいと香ばしく匂ひて、樒のいとはなやかに薫れるけはひも・・・・ 。 意)お側にある低い几帳を、仏の方に立てて隔てとして形ばかり添い臥しなさった。名香がたい そう香ばしく匂って、樒がとても強く薫っている様子につけても、・・・・。 ![]() 日本の仏教の宗派は「十三宗五十六派」と言われ、平安時代は天台宗・真言宗でした。シキミは特に密教系の天台宗や真言宗の仏教儀礼と深い結びつきがあっったようです。南北朝から室町時代あたりになると中世的な神道と習合した天台宗は修験者をつうじて全国に広がっていきます。むろん、その時代によって宗派の勢力があり、いろいろな宗派の教えが蓄積されて現在の風習になってシキミを供える風習も一般化してきたのだと思います。 ![]() ★『若菜下』巻35 この巻中には源氏が朧月夜が出家したことに対し手紙を出します。内容は、かわいい恨み言という感じです。 ![]() ★回向には、あまねき方にても、いかがは」とあり。濃き青鈍の紙にて樒にさしたまへる、例のことなれど、いたく過ぐしたる筆づかひ、なほふりがたく、をかしげなり。二条院におはしますほどにて女君にも、今は、むげに絶えぬることにて、みせたてまつり給ふ。 ![]() ◆仏門に入る朧月夜の立場を演出するのにシキミが登場します。濃い鈍色の紙に書かれてシキミの枝につけてあったのです。 【樒・シキミ】 モクレン科シキミ属で分布地は本州以南。関東地方から琉球にかけて生育します。常緑低木で3~4月頃に花をつけ葉は10センチの長楕円で光沢があり、その匂いはいわゆる「抹香くさい」といわれるように抹香や線香の原料となります。(数珠にも用いられるそうです)つまり、シキミを供えることでお香を焚くのと同じ効果があるというわけです。 シキミの匂いは『源氏物語』や『枕草子』でも「いとおかし」と称されていますが、これは風情があるのではなくシキミが焚かれる場面をふまえて婉曲にその匂いの強さを強調されて語っているものと思われます。 ![]() シキミは修験道などの密教神道系である天台宗や真言宗の仏教儀礼にみられます。『樒の実はもと天竺より来れり、本邦へは鑑真和尚の請来なり、其の形天竺無熱池の青蓮華に似たり故に之を取りて仏に供す』とあるようにシキミの葉を蓮華の代用としていたわけです。その流れで現在もシキミを仏に供えるようです。、 ![]() 【簡単なあらすじ】 宇治の大君は、妹の中君を薫の相手にと考えておりました。ある夜、薫は2人の部屋に忍び込みますが大君はその気配に身を隠し中君とも結ばれませんでした。薫は匂宮を宇治に案内し匂宮は中君と契ります。一方、夕霧は娘・六の君と匂宮との結婚を望んでいます。それを聞いた中君はただ匂宮を信じ思い悩みますが・・・。大君は妹中君を心配するあまり病みついてこの世を去ります。(薫24歳) 源氏物語、ミレーニアム(1,000年)なんですってね。すごいことです。ますます、源氏物語花考察が楽しみです。 樒・・やはり仏花と言う感じがしますよね。 香りも清浄に感じたりします。 蘭翁さま。 》源氏物語、ミレーニアム(1,000年)なんですってね。 そうなんです(*^_^*)『源氏物語』が記録の上で確認されてから丁度千年。今年2008年11月1日に執筆千年紀を迎えます。 源氏物語千年紀委員会が作られ注目イベントが目白押し、デパートでは春の大感謝祭「源氏物語千年紀特集」等、式部ゆかりの地は大変賑わうのではないかと想像致します。 源氏に魅せられ石山寺から始まった私の「源氏物語考察」京都の源氏物語ゆかりの門跡寺院を春と秋に訪ね歩いて5年間、まだまだ訪ねたい所、知りたいこと等、難問が山積しております。紫式部と言う人は本当に日本が誇る「世界の偉人」だと思います。「もののあはれ」の無常観は現代でも変わらず日本人の心の中に生き続けています。 今年も京都近辺や生涯でただ一度、都を離れて暮らした武生も行けたらと思っています。 因みに、私のハンドルネーム「香子・かほりこ」は紫式部さまの本名をファンゆえ使わせて貰っています♪ nageire-fusheさま。樒の花は今、寺院や公園で満開を迎えていますよね。”本邦へは鑑真和尚の請来なり”青々とした葉が青蓮華(ハスの一種)に似り、つまり、仏の眼(まなこ)にたとえ、蓮華の代用にしたくらいですから・・・。香りも清らかで汚れがないような・・・。
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