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【花菖蒲】 ハナショウブ ー (1)

アヤメ科の多年草。ノハナショウブを原種として日本で改良された園芸品種群で改良の歴史は500年にも及ぶ。水辺などの湿ったところで栽培され初夏に美しい花をつける。花色には紫、白、絞りなどがある。品種数は数百をこえるが改良の進んだ場所の名を取って東京ハナショウブ、伊勢ハナショウブ、熊本ハナショウブなどが有名である。
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菖蒲・杜若 「いずれがアヤメかカキツバタ」は美形の女性の表現として膾炙している。どちらも、すっきりと美しい花姿です。
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アヤメという時に菖蒲という漢字をあてているが、この漢字が本来示すサトイモ科のショウブとは葉の形状などが似通うもので別の植物である。
     ◆本来示すサトイモ科のショウブ(端午の節句に使います)
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菖蒲は地下茎から茎を出し葉は剣状でとがり平行脈を有す。アヤメやカキツバタとよく似ており間違えることが多いが。葉の中央脈が両側に浮き出るのが特徴である。
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カキツバタがすでに『万葉集』のなかで詠まれているのに対しハナショウブは、はるかに遅れ、鎌倉時代の『拾玉集』に慈円僧正の歌に初めて名をみせる。江戸時代の元禄のころから品種改良が進み、いけ花に活用されていたようです。
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天保の初めに東京都葛飾の堀切菖蒲園が開園、明治神宮の菖蒲園は明治12年に堀切の江戸ハナショウブを移し開設され、その後各地に菖蒲の名園がうまれました。
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今回の花菖蒲撮影は埼玉の「菖蒲町」にて撮影した一部です。
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●なお、源氏物語の中にあやめ(菖蒲)詠んだ歌が5首出て来ます事は先に記述済みのため今回は花日記で載せました。残りは印象的な自然描写の情景を取り上げてアップしていきたいと思います。
Tracked from 自然生態園へ行こう の .. at 2006-08-03 00:03
タイトル : 【ノハナショウブ】
にゃんぱち はゆです♪ 6月のジメジメした季節。 雨は止みませんが、 そんな嫌~な雨模様も吹き飛ばしてしまう綺麗な花(*゜―゜)  【ノハナショウブ】野花菖蒲   北海道から九州まで生育する多年草。   湿地の周辺を好む。   初夏の梅雨の時期に紫の綺麗な花をつける。   似た種にカキツバタがあり混乱するが、   本種は花びらにある線が黄色く、   葉の中央に突起が見られ、見分ける事ができる。 ...... more
by hime-teru | 2006-07-03 22:40 | 【は】行の花 | Trackback(1) | Comments(0)