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【捩花】 ネジバナ

ラン科の多年草。別名モジズリともいう。根茎は短く肥厚した根が数本束生し葉は大部分が根生する。4~8月、高さ10~40センチの花茎の先に毛のある花序を作り小花が螺旋状に密に並んで咲く。花は紅紫色で唇弁は白色。距はない。日本全土の草地や崖などに生え都市の芝生にも多い。熱帯から温帯に約100種ほど分布する。
           撮影はH18,6,26 我が家にて
【捩花】   ネジバナ_e0039703_22511116.jpg

ネジバナがねじれるのはつぼみが後ろ側に反転するからで左巻きと右巻きがある。その比率は地域によって異なる。地方によっては「ヒダリマキさん!」と呼んでいるところもあるようです。あなた様のところは?如何ですか?写真は五分五分ですね (*⌒ー⌒)
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小さいながらもランの一種で、ラセン状に並んだ小さな花は下から上へ咲き登り、「頂上に達する頃に梅雨があける」と言われています。人知れず、ひっそり咲いている姿に風情を感じます。
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この花には熱い思いが広がります。私が大好きな花だと聞いてプレゼントされた花なのです。1輪1輪、芝生の中から採集して下さっている姿を想像致しますと愛おしく感じます。花の自然のさりげない姿はささやかな燈、趣があって非凡な輝きを放ちます。
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江戸時代はモジズリの名でよばれていました。モジズリの名は『伊勢物語』の
★ 「みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに乱れそめにしわれならなくに」の歌に名が出て来ます。由来する信夫綟摺(しのぶもじずり)というのは陸奥国信夫郡(現在の福島市あたり)でかつて作られた捩れて絡まったような文様の染め物のことです。
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 英語では”淑女の巻き毛”だそうです
Tracked from 自然生態園へ行こう の .. at 2006-08-12 23:21
タイトル : 【ネジバナ】
にゃんぱち はゆです♪ 最近、昆虫や生き物の記事が多くて 植物を紹介するのが久しぶりな気がします(・`ω´・) 今回紹介するのはすっごく面白い形をした野草の一つ。 【ネジバナ】をご紹介(≧▽≦)  【ネジバナ】捻花   北海道から九州まで日本全国に分布している野生のラン科。   ピンク色の小さな花をらせん状に付ける。   また、色の変異が多く、花びらの白い固体もある。   個体差により、右巻き、左...... more
Commented by mikenekohanten at 2006-07-01 20:06
はゆです♪
ネジバナ、自然生態園でもたくさん出始めました♪
ホントに面白い形ですよね(*゜―゜)
別名のモジスリは名前の由来が解らなかったのですが、
そう言う染物があるのですね♪
勉強になります(・`ω´・)
Commented by hime-teru at 2006-07-01 23:31
可愛らしい花ですよね。はゆさんのところはヒダリマキさん?ミギマキさん?。(右手で棒を握った親指の方向が”右巻き”という学者さんと人差し指の方向が”右巻きという学者さんがいて混乱してしまいますが・・・。)

レンズを通して見ると肉眼では見えない所がよく見えますでしょう(^^)
小さな花の唇弁の白色はかき氷のように見えませんか?
Commented by よしえ at 2006-07-02 20:27 x
 このネジバナも安住の地を得て健やかに育っているようです。

 3カット目は微妙。もう少し開くかもっと絞り込むかしてみてはどうだろか。最後のカットは細胞壁まで見えるような。機材を含め撮影ポジションは厳しかろうが、良い出来だと思います。

 よしえ
Commented by mikenekohanten at 2006-07-02 20:32
はゆです♪
よ~く見てみると、どうやら、上から見たときに
上から順に時計と逆周りに花をつけている種が多いみたいですね♪
これは"時計と逆周りさん"でしょうか(*゜―゜)

白色の唇弁は言われて見るとかき氷や氷の結晶に見えますね♪
とってもキレイ(≧▽≦)b
Commented by hime-teru at 2006-07-03 23:29
よしえさん、螺旋状に咲き登る花の撮影はとても苦労致しました。背丈の小さな花でなければ螺旋状態が見えないのです。梅雨の明けるまでに何とか撮影し直してみようと思います。ぎりぎりで絞って見たが・・・。ISO感度を上げて再度試し撮りを試みます。アドバイスありがとう♪
Commented by hime-teru at 2006-07-03 23:34
はゆさん、”なるほど” これからは 「逆周りさん」と呼んであげましょうか?コメントありがとう♪
Commented at 2006-08-12 23:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hime-teru at 2006-08-13 13:52
はゆさん、ブログを拝見しました。いつもコメントありがとう(*^_^*)

》本来百人一種に登場する綟摺は陸奥の信夫綟摺の染色方法を指した
》ものが、ネジバナの事と勘違いされたのが始まりだと言われ、誤りから
》ネジバナをモジズリと呼ぶようになったとされる。

「勘違い」ですか?新説ありがとう。参考になります。
私は、本来は「ねじり花」と呼ばれていたのではと思います。後によじる様子がネジのようの見えるから「ネジバナ」とつけられたのではと思えるのです。「ネジ」は画期的な発明ですから、このネジが発明されてから「ネジバナ」と「り」が省略されて呼ばれるようになったのではと勝手に想像しています。

Commented by hime-teru at 2006-08-13 14:02
はゆさんへ。
私は信夫綟摺(染色された)と言う布を見たことありませんが・・・。
【百人一首】が出て来ましたので・・・↓
★【みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに】
◎もじずりとは→よじれ模様のすり衣。
◎しのぶは→産地が福島県信夫郡からという説と、しのぶ草の葉で染めたからという説があるようですが。
『みちのくに「しのぶもじずり」という染め物があるが、その 乱れ模様のように、私の心は乱れている。こんなふうになったのは誰のせいだろう。
私のせいではなく皆、貴女のせいですよ。・・・・』

この歌を詠んだのが 河原左大臣(源 融)→(光源氏のモデル)です。
順調に累進し左大臣となり、 同時に莫大な富も貯えて鴨川近くに河原院という豪邸を造った人。

このように花の名前は不思議な名前で伝え継がれているいるものも多々あるようですね。
百人一首の、いにしえの人たちは、たとえ恋せぬ人たちでも、花を観賞し、花に置き換えて恋心をうたった歌がたくさんありますよね。平穏な時代だったのかも知れませんね。


Commented by mikenekohanten at 2006-08-13 21:17
はゆです♪
本当に昔の人は綺麗な詩を詠いますよね(*゜―゜)
私は、何か詠う時、昔の方の詩から情景を感じる事も多いです♪

ネジバナの名前の由来ですが、
私は、元々はネジレバナ、ネジリバナと呼ばれていたものが
短縮されたものだと考えています(*゜―゜)
大工道具のネジは"捻れ"と言う言葉から来ていて、
捻花もまた"捻れ"の言葉から発生しているもだと思います♪
信夫捻摺も同じくその染色技法や紋様が捻り摺りを想像させるものなのでしょうね(*゜―゜)
by hime-teru | 2006-06-30 23:16 | 【な】行の花 | Trackback(1) | Comments(10)