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【 桔梗・キキョウ 】

                      ★…【 桔梗・キキョウ 】…★
                      2014.7~8月 我が家にて
【桔梗】
キキョウ科の多年草。秋の七草の一つにあてられているが、古くは「アリノヒフキ」とよばれ、山上憶良はアサガオを秋の野の花とする。よって、『万葉集』に五首詠まれるアサガオはキキョウのことであるといわれている。
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茎は直立し高さ0.4~1メートル、円柱形で傷つけると白い液を出す。根は太く黄白色。葉は互生し長卵形ないし広披針形、先はとがり縁に鋭い鋸歯があり、ほとんど無柄で下面は白緑色。
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桔梗の花の色は青紫色。茎の上部で分枝し7~9月に数個の青紫色花を頂生する。花径は4、5センチ、鐘形の花冠は五裂、5本の雄しべは花冠裂片と互生し雄蕊(ゆうずい)先熟である。
1本の雌しべは花柱の先端が5裂し柱頭はその内側に位置する。さく果は黒色の種子。
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日当りのよい山地や原野に生え、日本、朝鮮、中国に分布する。花が美しいので園芸植物となり、二重咲き、白色花などもつくられている。
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★薬用として
根を桔梗(ききよう)と称して薬用。サポニンが多量に含まれており近代医学では去痰剤として流エキスの形で使用する。漢方では排膿、鎮痛作用があるとして各種の腫は)れ物、化膿性炎症、咽喉痛、肺炎、中耳炎などの治療に用いる。

★〔文化史〕
日本では出雲(いずも)国風土記に桔梗の名があがるのが、最初の記録でキキョウの名は漢名の桔梗から由来し、梗は呉音でキョウと発音されて、キチキョウ→キッキョウ→キキョウと変化したと推察される。

★『源氏物語』手習の巻「女郎花・キキョウなど、咲き始めたるに・・・」記述がある。
桔梗は紫式部が好きな花だったらしく、京都、廬山寺の庭には式部を偲び「キキョウの花が植えられている。今頃は庭いっぱい青紫色に染まり美しい風情で御座いましょう。
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江戸時代に品種が分化し、当時は八重咲き、薄ねずみ色、黄花の記録も残る。とあるが、お目にかかったことはないが・・・、自然交配なのか?土の養分せいか、今年、珍しく咲き分け(白に青)の花が咲きました。こうしてたくさんの品種が生まれてきたのでしょうね。
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by hime-teru | 2014-08-22 00:00 | 【か】行の花 | Trackback | Comments(0)