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くち‐なし【梔子・巵子・山梔子】の実

アカネ科の常緑低木。静岡県以西の日本や台湾や中国大陸に自生するが多くの園芸品種があり庭木として植栽されている。夏、白色の六弁花が開き芳香を発する。果実は熟すると写真のような紅黄色になる。これから採った黄色色素は古くから染料になり、乾した果実は生薬の山梔子(さんしし)で吐血・利尿剤になる。花は香り高く遠くからでも香ってくる。 香りでは春の沈丁花、秋の金木犀に並ぶ。実(み)は薬用・染料になる。 無毒なので布以外にきんとん、たくあんの着色料にもなる。八重咲きは実はなりませんがいい香りです。一重咲きものは実がつきます。
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★ 果実が熟しても口を開かないところから ”口無し”の名になったようです。
また、実にある突起部分をくちばしに見立てた「クチハシ」から変化したという説もある。秩父のお寺の境内で見つけました。

「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」 正岡子規
Commented by クロちゃん at 2005-11-21 11:46 x
「くちなしや はなのしたは すぐにあご」 落語 雑俳より
Commented by hime-teru at 2005-11-23 22:18
クロちゃ~ん、落語ですか? 
色名事典に面白い名前がある。謂はぬ色(いわぬいろ)と言う色が梔子色(くちなしいろ)、口がなくてものがいえないという駄洒落みたいな色名があるらしい。
〓くちなしや 鼻から下はすぐにあご〓おなじみの八五郎がひねり出した梔子の迷句。ですよね。口が無ければあごも要らないはずなのだ・・・。ナンセンスこそ落語の最大の面白さ。
意味は説明する必要もないようですね。では、お後がよろしいようで・・・・(*^_^*)
by hime-teru | 2005-11-21 00:04 | 花日記(マクロの世界) | Trackback | Comments(2)