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我が家の”グリ~ンカーテン”

                               ★… 【 カボチャ & ヒョウタン 】 …★
                                 撮影は 2011.08月 我が家にて

【南瓜】
ウリ科の一年草、アメリカ原産の数種をまとめていう。食用や観賞用に栽培される。茎は普通つるになり、花は大きく黄色。雌雄同株である。果実は大小、形状、色など変化に富んでいる。またデンプンや糖分に富み栄養価も高いので野菜用とともに主食にもする。
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【カボチャの名は・・・】
インドシナのカンボジアに由来し、別名唐茄子(とうなす)は中国から来たナスという意味である。大別して次の3種がある。ニホンカボチャ、クリカボチャはいずれも食用。カザリカボチャoは食用にするほか果実が小型で形も変ったものが多く装飾や供え物に使われる。
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因みに、我が家のカボチャは「坊ちゃん」という小型のうカボチャです。
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カボチャ類のもっとも古い記録はペポカボチャで、メキシコのタマウリパスの紀元前7000~前5500年の地層からは種子と果皮の一部が出土している。ペポカボチャは考古学的資料からはメキシコとアメリカ西部に限定され、逆にクリカボチャはアンデスの高原地帯しか知られていない。
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ニホンカボチャはペルーのワカ・プリエッタの前4000~前3000年、ついでメキシコのタマウリパスの前1440~前440年の地層から発掘され、有史以前に南北アメリカに広がっていたことが知られる。
新大陸の発見後、16世紀前半に世界に伝播(でんぱ)され、日本にもいくつかの経路で渡来したことが異名からわかる。
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九州の方言ボーブラはポルトガル語のアボーボラに、ナンキン(南京)、トウナス(唐茄子)、カボチャ(カンボジア)はそれぞれ地名に由来する。
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【瓢箪】 
最古の栽培植物の一つで、ぺルーのアヤクチョの洞窟(どうくつ)から紀元前1万3000~前1万1000年、メキシコのオカンポ洞窟から前7000年ころ、中国の河姆渡(かぼと)遺跡から6500年前、日本の鳥浜貝塚(福井県三方(みかた)町)から8500年前のヒョウタンの果皮や種子が出土している。
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原産地は、野生種の存在、種子の形の多様性からアフリカとみられる。
それが旧石器時代すでに南アメリカに渡来していた点については、大西洋漂流説があるが異説もある。
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ヒョウタンは中国の兄妹始祖型洪水伝説、イースター島のマケマケ神話など人類誕生の神話や伝説にかかわる。中国では、ヒョウタンの中に別世界があり道教の八仙の1人鉄拐(てつかい)仙人はその霊気で不老長寿を保つとされた。
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漢方医のシンボルに使われ、かつて魔除(まよ)けや御守りにされたのも、その思想による。孫悟空がヒョウタンの中に吸い込まれたり、「ヒョウタンから駒(こま)が出る」という日本の諺(ことわざ)も、ヒョウタンの中に別世界があるとの考えに基づく。
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なお、「ヒョウタンから駒」の諺は、ヒョウタンから米が出る『宇治拾遺物語』のスズメの恩返しや、『今昔物語』の僧の実力競べが基になった「ヒョウタンからコメ」から派出したとの見方もある。

ヒョウタンの名は、『和漢朗詠集』の「瓢箪屡空」から広がったとされる。これは『論語』で、顔回(がんかい)の清貧を表す「一瓢の飲」「一箪の食」の瓢と箪(飯盛り器)を、誤って瓢箪と重ねたことによる。
古名は『ひさご』あるいは『ふくべ』
世界各地で土器に先だつ歴史があり、生活に深く結び付き、神話・伝説に登場し、儀式や儀礼、呪術などにもかかわり、ヒョウタンは文化に値する意義をもつといえましょう。
by hime-teru | 2011-08-23 23:55 | 一期一会 | Trackback | Comments(0)