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青森逍遥 【 五能線 】

                          ★…【 青森逍遥 】  五能線 …★
【JR五能線】
秋田県能代市の東能代駅と青森県南津軽郡田舎館村の川部駅を結ぶ147.2km〈非電化〉を走るローカル線です。その殆どが無人駅です。運転系統は途中の『深浦駅』を境に区分される。昭和11年に全線開通。平成9年、快速リゾートしらかみ号がデビュー(所要約3時間半)開通。

五能線の歴史は、1908年に開業した現在の東能代 - 現在の能代間に始まる。反対運動により能代の市街地を外れる形となってしまった奥羽線に接続するための支線であり、一方、青森県側においても、1918年、私鉄の陸奥鉄道が奥羽本線に連絡する鉄道として川部~五所川原間開業。日本海岸を巡って能代と五所川原を結ぶ鉄道は、旧鉄道敷設法による予定線にあげられ、能代方は能代線の延長として、五所川原方は陸奥鉄道の延長の形で五所川原線として建設が進められ、1924年から順次延長されていった。1936年の陸奥岩崎~深浦間を最後に全通し、五能線と改称された。

列車はりんご畑の中を日本海を目指して進む。ホワイトをベースに穏やかな日本海をイメージしたブルーの帯を配した五能線色の普通列車です。景勝地は車掌さんのアナウンスがあり、ゆっくり走りますので乗るだけでも十分楽しめます。「鰺ヶ沢」で青森行きの普通列車と擦れ違う。10分ほど停車。
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普通列車は上り下りの待ち合わせ駅「鰺ヶ沢」「北金ヶ沢」「深浦」「岩館」「能代」で一休憩していく。
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景色がよく地方色が豊かな路線として人気が高い路線は太宰治の小説『津軽』にも登場する路線で、沿線には深浦・鰺ヶ沢・木造・五所川原など、『津軽』を読んだことのある人であれば、聞いたことがあるという駅名(町)を懐かしく思われるのでは?。鰺ヶ沢は鎌倉時代から栄えた古い港町であり、また、元大相撲の舞の海関の出身地だそうです。
【北金ヶ沢駅】
待ち合わせ駅、待つこと5分あまり、快速リゾートしらかみ号が通過します。この列車の指定券が取れなく残念に思えましたが、・・・五能線は「普通列車」がよりよい選択、楽しみが2倍になるような?
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五能線は日本海の気候の厳しさを連想させる『難読』駅名が多い。沿線には風合瀬(かそせ)驫木(とどろき)艫作(へなし)など・・・。
                        【驫木駅】 携帯電話の撮影で鮮明ではありませんが・・・

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〔通過駅で何とか撮影出来ました。〕
驫木の「驫」の字は、馬が波音の激しさに驚いて逃げたということに由来するらしい。やはり冬場を中心に強風と荒波が激しい所なのだからでしょう。
★春休みに七歳の孫が一人でお泊まりに来たときの話ですが・・・・・。電子辞書に興味を持ち、なにやら楽しそうに検索し始めた。漢字に興味があるようで・・・、
「木ヘン」から始まり、「木」が3こで「森」、「口」が三つで「品」、「日」が3つで「晶」、「貝」が3つで「贔」、「虫」が3つで「蟲」、「毛」が3つで「毳」。
そして・・・・おばあちゃん!「馬」も3つの字「驫」があるけど、なんて読むと思う・・・と質問です。
( ̄0 ̄;)うむ・・・・ハテ!サテ!降参・・・。

正解
とどろきで~す(*⌒ー⌒)。な・る・ほ・ど・・・納得。
夫が本棚から珍しい辞書を取り出してくれた。「衆馬行くなり」と説文に書かれている。馬が集団で疾走する様の事なのでしょう。 う~ん、「車」3つで「轟」は判るが・・・。恥ずかしながら、この歳で初めて知る漢字である。老いては孫に教えられ・・・です。
因みに説文解字(漢字の大元の辞書)この辞書には、「心」3つは疑惑の意、心疑うこととか?。「鹿」・「魚」・「泉」が3つ等々・・・漢字が面白い。そんな経緯から、この「驫木」の駅名を見て、なにやら嬉しくなってしまう。
早速、孫に写メール。旅はこのようなお土産をくれるので楽しいですね。
【車窓から千畳敷】車窓から。
太宰治の「津軽」に出てくる青緑色の岩礁。・・・この岩場は、江戸時代の大地震で、海底が隆起したものだそうです。下車する時間は有りませんでしたが・・。
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【深浦駅】
深浦は五能線のほぼ中間地点。秋田県側・青森県側から出発した列車は、ほとんどが深浦で折り返し、全線を直通する列車はないのです。
リゾートしらかみも停まります。青森からの快速深浦の終点、普通列車も当駅始終着の列車がほとんどです。駅舎は鉄筋コンクリ部二階建。五能線の要といえる駅です。
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深浦町はその昔、上方と蝦夷地を結ぶ要津として明治時代中期まで北前船交易で賑わいました。
by hime-teru | 2009-08-24 17:59 | 旅の情景(東北編) | Trackback | Comments(0)